こんにちは。

今回は、IT業界でよく使われる「SES」について説明します。

私自身も「SES」業界に身を置いています。今は、5年ほど経過しました。

ただ、その前は全く違う業界(LSI設計、画像処理専門の受託企業)にいました。

正直「SES」に非常に違和感を感じています。

業界にいながら、、、ではあるのですが。

別業界から転職しSESを知ったからこそ感じたこと、

業界の実情を書きたいと思います。


SESとは

google検索すると、【SES(System Engineering Service)とは、システム開発における委託契約の1種です。 ソフトウェアやシステムの開発、保守、運用など特定業務において、エンジニアの技術力を提供する契約をSESと呼びます。】

と説明があります。端的にはこういうことです。

そして、大事な要素を付け加えると下請け構造の2次請け、3次請け、4次請けです。

「尼崎市役所の個人データコピーUSB紛失事件」

「みずほ銀行のシステムトラブル」

など、ふたを開ければこの下請け構造(SES形態)だったということですね。

メリット/デメリットなどは、色々な記事がありますので、ここでは割愛します。

一般的に、外部発注(設計、開発)する形態は、請負/委任/派遣といった形態が主流です。

これ以外に、業務の遂行が目的で成果物の完成責任が問われない「準委任契約」があります。

これをIT業界では、「SES」と言っているのです。

客先に常駐して、決められた時間勤務して言われたことをする。休まなければ時間に応じてお金を

もらえる。これがSESです。つまり責任が薄いということになります。

地域性があります。

「SESしてる企業です」と堂々と発信して、通用する。

IT企業にテレアポして「SES企業です、情報交換で挨拶させてください」で

普通にアポイント取れる。SES企業間の情報交換が活発。

これは圧倒的に東京・大阪です。

そして名古屋、福岡といった大都市です。

私は大阪の企業にいますが、同じ関西でも神戸・京都はSESの温度感が異なります。

神戸もSESが増えてきた感はありますが、まだまだSESってなんですか?というIT企業もたくさん

あります。京都はSESはほとんど通用しません。派遣/請負で外注を使うという考え方です。

京都の企業は、下請けでも1次請けにこだわる企業が多いと感じます。

これが本来の形だと思います。

大阪の実情。。。(少し東京)

大阪中心に実情です。

 ①SES業界内で営業マンと管理職の転職が多い。

  これは異常な多さです。業界内を転々としている人がほんとに多いです。

  大阪SES株式会社という超大企業の中で、人事異動してるんじゃないかというくらい

  業界内の転職は多いです。転職歴5回以上はざらにいます。

 ②業界内で色んなコミュニティがある。

  女子営業の会、○○企業と連携する会、とか。

  その会に何十社か参加して名刺交換するみたいな会が定期開催されてます。

 ③案件情報と契約終了エンジニア情報が多くの企業に一斉配信される。

  毎日毎日、色んな企業からメールが、がんがんきます。

  配信してる企業も他の企業から配信された案件、人材の転送をしてるだけです。

  多くの営業はこのメールを必死で確認し、配信されてきた人材と案件を

  マッチングして返す作業をひたすら繰り返します。これがSES営業のメイン業務です。

  つまりは、2次請け以下のレベルで中間搾取をし合ってます。

 ④面談すると優先順位が最も高い

  面談とは、エンジニアと受入れ企業が直接話をし、人柄・スキルを確認する場です。

  業務に問題なければ、上位企業(1次請け、2次請け)との面談に進みます。

  ※2回別の企業と面談します。エンジニアには負担ですね。

  これを早く入れることで他社の動きをストップしてくれます。

  つまりは、優先順位1位になります。

  ※これは大阪特有らしいです。東京はそんな待ったりせず、早く決まったとこらしいです。

起業が楽にできる

・2次請けより下の階層で勝負するので、企業審査のハードルが低いです。

 上場企業であれば、しっかりと企業調査しますが2次請け以下の企業は中小企業中心ですので、

 審査スルーです。なので、起業したばかりという弱さは低く、契約が容易です。

・人材抱えなくても、配信される人材を紹介しマージンで稼げる。

 SESは人材商社のようなスタイルですので、採用費、社員の固定費を持たなくても

 売上を確保できます。

・投資が不要。事務所も法人登記さえ取れればいい。PC、スマホで仕事が完結します。

 メールアドレスは信頼できるものとった方がいいので少し費用は必要です。

 あとは、セキュリティ対策ですね。でも公的な認証までは最初は不要でしょう。

そのため、資本金50万です。という企業もざらにあります。

まとめ

今回は、業界の中での氷山の一角部分を書いてます。もっと深く切り込めることありますので、

営業手法、エンジニア視点、収益構造など色々な切り口で今後もお伝えしていきます。

続編を楽しみにしてもらえると嬉しいです。

同時の私自身の営業スタイルなどもお伝えしていきます。

  


  

カテゴリー: IT

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